Kitamichi DrCEREC通信

2012.12.10更新

最近ジルコニア二に対しての質問を受けることがあります。
情報化社会の中、患者さんが自分の健康に対して意識を高め情報を収集するのは非常に良いことだと思います。

しかし、最近誤った情報を鵜呑みにされて我々専門家の意見を聞き入れない方が多いのも事実です。
当院では明らかに誤っている内容を頑なに要求される患者さんには転院をお勧めする場合もございます。

その患者さんのためだからと思うからです。

例えば今回の題目のジルコニアについて。
ジルコニアは金属に変わる審美的修復材料として注目を集めているのも事実です。
しかし、エビデンスといって臨床的経過に関する長期間の統計と確立されたものが無いのも事実です。
特に最近ネットや知人より聞かされた激安ジルコニアに関する質問をよくお聞きします。

フルジルコニアはその強度ゆえ反対側の歯を傷つけてしまう恐れがあります。
フルジルコニアとはジルコニア単体で歯そのものの形態を再現してしまうこと。
その強度ゆえ、ジルコニアの特性を専門的に理解した歯科医師に診てもらう必要があります。

基本的にフルジルコニアの場合は、その表面にグレーズと言って艶出しとクッション性をかねた艶出し陶材を焼き付けます。
患者さんのお口の中に入れるまでに、短期間で形態チェック、かみ合わせのチェック、色調の再現、艶出し加工が必要です。
きっちり行うには極力時間を空けずにその患者さんに医院の、人材の集中投下が必要となります。

つまり、フルジルコニアをお口の中で固定してしまうとき、できるだけ調整の必要の無い状態で仕上げておく必要があります。
良く歯医者さんで歯を入れてもらうとき調整をしますよね。
先生が出来上がった歯をドリルでガリガリ削りますよね。
フルジルコニアの場合これが問題です。
調整によって緩衝材であるグレーズは削り取られます。
その時点で、反対側の歯よりはるかに強度の高いジルコニアがむき出しになり、それをお口の中に入れてしまったら・・・??
もちろんのこぎりや、鉄やすりで反対側の歯を削るようなもの。
長期間の放置でどうなってしまうのか??
まだ、エビデンスは出ていません・・・・。
だから、通常のセラミックの歯よりも気を使うし、時間もかかる、経費もかかってしまうものなのです。

入れた後も定期的にかみ合わせの調整は必要です。
しかし、お口の中で削った場合、再度新品の状態のようにツルツルに研磨してしまうのは至難の業。
結果反対側の歯を更に痛めていきます。
結果、更に調整を行い、・・・・・・・これの繰り返し・・・・・・。

人の歯は、常に位置を変えています。その変化に極力影響が出ないようにすばやく確実に治療を行って行き、それには
それなりの費用が必要となります。
安く済ませるのには何らかのステップの省略が必要ですよね。
所詮は歯だから安くていい??お金がかからないほうがいい??
そんなことはありません。
生きていくために、生涯を楽しむために食事は大切なこと。
高すぎるのはどうかと思いますが、今の世の中、いいものにはそれなりの費用がかかるのは歯科以外でも同じです。
費用は治療効果を長く持たせ、健康でいてもらうための管理費用です。
残念ながら、説明に耳を傾かない方がごく少数いらっしゃるのも確かなこと。

今困っている部位だけジルコニアで安く仕上げて欲しい。
奥歯だから、大体でいい、安ければいい。
残念ながら当院ではそのようないい加減な治療はお引き受けすることはできません

後に患者さんを苦しめてしまうから・・・
この歯科医師過剰の時代、そのような要望を引き受けてくれる歯科医院は沢山存在するでしょう。
それを選択するのはあなた次第です。

我々の説明が分かりにくいのも事実かもしれません。
何時も反省してしまいます。
何か他に分からせてあげる方法があったのでは・・・・??
とにかく分からないことは先生に、スタッフに聞いてくださいね。


当院はセレックセラミックについて認定を受けている専門スタッフが三人います。
お気軽に、何でも、相談してみてください。



投稿者: きたみち歯科医院