差し歯（被せ物）の根元の歯茎が、黒ずんでいて目立つということがあります。
歯茎は歯ほど頻繁に見えるものではありませんが、やっぱり気になりますよね。
適切な治療を行えば、黒ずみを防ぐことができます。また黒ずみの原因によっては、治療することも可能です。
その他、黒ずみをこれ以上進行させたくないという方も、一度当院にご相談ください。

そもそも、健康的で見た目の良い歯茎とは、どんなものなのでしょうか？

• きれいなピンク色をしている

健康な歯茎は、「きれいなピンク色」をしています。
真っ赤な歯茎、紫っぽい歯茎、黒ずんだ歯茎は、何らかの原因によって変色が起こっていると考えられます。

• ハリがある

健康な歯茎には、均一なハリがあります。
腫れぼったい歯茎、ブヨブヨした歯茎、痩せた歯茎は、健康とは言えません。

• スティップリングがある

健康な歯茎の場合、歯の近くに、細かなデコボコがあります。このデコボコをスティップリングと言います。スティップリングは、歯茎のコラーゲン線維によって表出するものですので、健康な歯茎の指標の1つになります。
歯周病になると、スティップリングが失われていきます。

• プラークが溜まったり、歯石がこびりついていない

セルフケアの不十分によってプラークが溜まっていたり、歯石を放置している場合、虫歯・歯周病のリスクが高くなります。現時点で問題がなくとも、近い将来に歯茎や歯の健康が損なわれる可能性が高いと言えます。

差し歯に金属が使われている

保険診療で使われる差し歯には、その裏側や土台となるコアに金属が使用されています。
この金属が、歯茎の黒ずみの原因になっていることがあります。

差し歯の金属と歯茎の黒ずみの関係

差し歯の裏側に使用されている金属は、常に唾液にさらされています。次第に金属が溶け出し、歯茎が黒ずんでしまうのです。特に金属に銀が含まれる場合には、黒ずみの原因になりやすいと言われています。
土台となる金属のコアも同様です。象牙質の中の血管を通して溶け出し、歯茎を黒ずませます。

歯茎の黒ずみは、以下のような治療で改善が可能です。ただ、黒ずみの原因を長く放置していた場合には、改善するまでに時間がかかるときもあります。そういったときには、レーザー治療で歯茎の色素の除去を促進することも可能です。

土台を使用しており、またその土台がメタルコアである場合には、グラスファイバー製の「ファイバーコア」に交換します。ファイバーコアは金属を一切含みません。

柔軟で白い材料で、セラミックの被せ物を取り付けた場合も透けて見えることがありません。

差し歯の裏側に金属が使われていないものに替える

差し歯の裏側に金属が使用されている場合には、差し歯ごと、オールセラミックなどの金属を一切含まないものに交換します。