前歯が欠けた・折れた・ぶつけたなどはまず歯科医院へ
硬いものなどにぶつかったとき、ダメージを受けやすいのは前歯です。
前歯が欠けた・折れた、あるいは欠けたり折れたりはしていないけれど強く打ったときには、放置せずにできるだけ早く歯科医院を受診してください。
前歯が欠ける・折れる原因
前歯が欠けたり折れたりする原因をご紹介します。
なお、虫歯が進行していたり、神経を除去している歯は、比較的軽い力でも欠けたり折れたりすることがあります。
外傷
運動中や日常生活の中での転倒、衝突などによって欠けたり折れたりすることがあります。
硬いものを噛んだとき
硬いものを強く噛んでしまったときなどにも、前歯が欠けたり折れたりすることがあります。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖によって、歯が欠けたり折れたりすることもあります。
前歯が欠けた・折れた場合の治療法
小さく歯が欠けた・折れた場合はラミネートべニア
歯を薄く削って形を整え、そこに加工したセラミックを貼り付ける方法です。
セラミックの被せ物を取り付ける方法です。セラミックにはいくつかの種類があります。前歯が根元から折れた場合はブリッジ・インプラント・入れ歯
根元から折れたとき、縦に割れてしまった場合には、被せ物での対応は難しくなります。
ブリッジ、インプラント、入れ歯の適応となります。
前歯が欠けた・折れた状態を放置すると
歯が欠けた状態、折れた状態を放置していることに、メリットは1つもありません。
痛みなどの症状がない場合でも、必ず歯科医院を受診してください。
- 見た目が気になる
- 正しく食べ物を噛むことができない
- 発音に支障をきたす
- 細菌が繁殖し、虫歯・歯周病リスクが高まる
- 口腔内を傷つけることがある
- 歯の寿命が短くなる
- 後々に治療を行った場合に時間・費用が余計にかかる
前歯が欠けた・折れた場合の応急処置
①歯の断面、残った歯に触らない
断面が鋭利になっていることがあります。指でも舌でも、触らないでください。 また、衝撃によって歯根膜がダメージを受けていることもあります。残った歯にも、触らないでください。
②できるだけ早く歯科医院を受診
できるだけ早く歯科医院を受診し、治療を受けましょう。 歯科医院が開いていないなどですぐに受診ができず、強い痛みがある場合には、市販の鎮痛薬を服用してください。
歯が抜けたとき
歯が抜けたときには、歯科医院で再植できる可能性があります。歯を洗わずに、生理食塩水かスポーツドリンクに浸して保存し、できるだけ早く歯科医院を受診してください。
なお抜けた歯を持つときには、歯の根に触れないように注意してください。歯根膜が傷つき、再植できる可能性が低くなってしまいます。
